【プロ直伝】美味しいカニの茹で方・完全マニュアル

【プロ直伝】美味しいカニの茹で方・完全マニュアル
波

冬の味覚の王様といえば、やっぱり「カニ」。
身がギュッと詰まったプリプリのカニを、自宅で茹でて食べられたら、それだけで贅沢な気分になれますよね。でも、意外と「カニってどうやって茹でたら美味しいの?」という声も多いもの。

実は、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、お店で出てくるような絶品の茹でガニを自宅で楽しむことができるんです。今回は、そんな「美味しいカニの茹で方」をわかりやすく5つのステップに分けてご紹介します。初めての方でも安心してチャレンジできる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!

【ステップ1】

カニが生きている状態で届いた場合、新鮮な証拠ではありますが、そのまま茹でてしまうとカニに大きなストレスがかかり、茹でている間に脚がとれてしまうことがあります。

そんな時は、まず多めの真水を用意し、カニの甲羅を下向きにして約1時間どっぷりと浸けてください。
この工程で「活〆」の状態となり、静かに眠るように〆ることができます。
このひと手間が、ふっくらジューシーなカニに仕上げるための大切なポイントなんです。

【ステップ2】

次は茹でるお湯を用意します。
大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を加えましょう。

塩の量は塩分濃度1.8%にしてください。(水1ℓに対して塩18g)
塩を入れることで、カニの旨みをしっかり閉じ込め、甘みのある身に仕上げることができます。

【ステップ3】

お湯がしっかり沸騰したら、いよいよカニを投入します。
このときのコツは、カニの甲羅が下側になるようにして、どっぷりとお湯に浸けること。

こうすることで、カニ味噌が流れ出しにくくなり、旨みが中にとどまります。
また、カニが浮いてきてしまう場合は、落とし蓋を使ってしっかり沈めましょう。
鍋が小さい場合は無理に押し込まず、1匹ずつ茹でるのもおすすめです。

【ステップ4】

カニを入れると一旦お湯の温度が下がりますが、再び沸騰したタイミングから茹で時間をカウントします。

茹で時間の目安は以下の通りです:

  • 小さめのカニ(500〜700g) → 25分
  • 大きめのカニ(1kg前後) → 28分

あまり長く茹ですぎると、せっかくの旨みが逃げてしまうので、タイマーできっちり管理するのがおすすめです。

茹でたてをそのままいただくのが最高!

カニは茹でたてが一番おいしい!
身がふわっとしていて、甘みも引き立ちます。

熱々のカニをハフハフしながら食べるのは、冬の醍醐味そのもの。
そのまま食べても良し、お好みでカニ酢をつけていただくのも絶品です。
また、カニ味噌も茹でたてなら香りが引き立って、至福のひとときを楽しめます。

保存する場合のポイント

もし食べきれない場合や、すぐに食べない予定がある場合は、しっかり冷ましてから冷蔵庫へ。

 温かいまま入れると湿気がこもりやすくなり、風味が落ちてしまいます。

  • 保存の目安は2〜3日以内。
  • ラップで包んでから密閉袋に入れると、乾燥を防げます。

できれば、茹でたその日のうちに食べるのがベストです!

カニを自宅で最高に美味しく味わおう

カニを美味しく茹でるには、「活〆」「塩加減」「茹で時間」が大きなポイントです。
ひとつひとつの工程にちょっとだけ気を配ることで、カニ本来の甘みや旨みを最大限に引き出すことができます。

特別な道具や調味料がなくても、自宅のキッチンで極上の茹ガニを楽しむことは可能です。
ぜひ今回の手順を参考にして、家族や友人と一緒に、冬の味覚を堪能してみてくださいね。