冬の味覚といえば、やはりカニ。特に日本海側では、茹でたズワイガニ(オス)や、内子と外子が美味なセイコガニ(メス)が冬のごちそうとして親しまれています。
通販や市場で手に入れたカニをせっかくなら自宅で美味しく食べたい。でも、どうやってさばけばいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、カニ初心者の方でも安心して挑戦できるよう、動画でご紹介します。
【事前準備】カニをさばく前に用意するもの
まずは、カニをきれいにさばくための道具を揃えておきましょう。
- まな板(滑りにくいものが理想)
- よく切れる包丁(出刃包丁など)
- キッチンばさみ(足の殻に切れ目を入れる用)
- 清潔なふきんやキッチンペーパー(カニが滑らないように)
- 盛り付け用の器(甲羅を使ってもOK)
ポイントは、「無理な力を入れない」こと。カニの身はとても繊細なので、丁寧に扱うのが美味しさを保つコツです。
【オスのカニ(茹でガニ)のさばき方】
身がぎっしりと詰まっており、豪快に食べるのが魅力のオスのズワイガニ。身を崩さずにきれいにさばくには、以下の手順を参考にしてください。
1. カニを裏返して「前かけ」を外す
カニの腹側にある三角形の突起(前かけ)を指や包丁の先でめくり取ります。
2. 甲羅と胴体を分ける
まな板やお皿の上に仰向けに置き、甲羅を傷つけないようお腹の真ん中に包丁を入れます。足をもって内側に折り曲げ甲羅からはずします。このときかにみそがこぼれやすいので、ゆっくりと作業するのがポイント。
3. がに(エラ)を取り除く
足束の根本に灰色のひらひらした部分が付いています。これは「がに」と呼ばれるもので、魚でいうエラにあたる部分。食べられないので、包丁で削ぎ落としましょう。(手でも取れます)
4. 足を外す
足を1本ずつ切り離します。胴体は半分に切っておくと食べやすいです。
5. 足を関節ごとに切り分ける
足の関節に包丁を入れて、食べやすい長さにカットします。白い面(甲の内側)を上にして、殻に縦の切れ目を入れておくと、身がスッと取り出せます。
6. はさみ部分の処理
大きな爪は関節の部分で切り離し、白い面を上にして包丁で殻をそぎ取るようにすると、中の身が取り出しやすくなります。
【まとめ】カニをさばく楽しみと、美味しさを家庭で
カニをきれいにさばくと、味はもちろん、見た目の美しさも格段にアップします。
特別な技術が必要なわけではなく、ちょっとしたコツと丁寧さがあれば誰でもプロのように仕上げることができます。
自宅で楽しむカニの時間が、もっと美味しく、もっと楽しくなりますように。ぜひ今回ご紹介した手順を参考に、ご家庭で旬のカニを堪能してみてくださいね。