寒くなると、無性にカニが食べたくなる…そんな方も多いのではないでしょうか?冬の味覚として知られるカニですが、実はその「旬」は種類や産地によって少しずつ異なります。たとえば、ズワイガニとタラバガニでは解禁される時期が違い、毛ガニや花咲ガニは北海道でも地域によって漁期がバラバラです。
今回は、「カニの獲れる時期」について、わかりやすく解説していきます。旬のカニを最高の状態で味わうために、ぜひチェックしてみてください。
カニの旬っていつ?基本の考え方
カニといえば冬!というイメージを持っている方も多いと思いますが、実はカニの種類によって旬の時期は異なります。特にズワイガニや毛ガニなどは、地域ごとに漁の解禁時期が定められており、「解禁=旬の始まり」とされることが多いのが特徴です。
また、カニの美味しさは「身の入り方」と「カニみその状態」に左右されます。脱皮後すぐのカニは身がスカスカだったり、カニみそが少なかったりするため、脱皮からある程度時間が経った“成熟した個体”が漁の対象となります。つまり、漁期=美味しさのピーク、とも言えるのです。
ズワイガニの旬の時期
ズワイガニは、冬のカニの王様ともいえる存在。主に日本海側で水揚げされ、「越前がに(福井)」「松葉がに(鳥取・兵庫)」と呼ばれ、ブランド化されています。
- 漁期:11月上旬〜3月中旬(メスは12月末まで)
- 特徴:身が甘く繊細で、カニみそも濃厚。メスは小ぶりながら卵(内子)や外子が珍重され、短い期間しか出回らないため非常に希少です。
産地による漁期の違いとローカルルール
たとえば同じズワイガニでも、「越前がに(福井)」と「松葉がに(鳥取・兵庫)」では解禁日や漁期が微妙に異なります。これは各漁協や都道府県ごとに定められたルールがあるためで、資源保護や品質維持の観点から調整されています。
また、越前がにには「黄色いタグ」が付けられ、ブランドとしての信頼性も高く保たれています。こうした地域ブランドは、その土地のカニを守り、味の価値を伝える大切な役割を担っています。
まとめ
カニの旬は「冬」とひとくくりにされがちですが、実は種類や産地によって違いがあります。
今年は、越前水産でズワイガニ、セイコガニを選んでみてはいかがでしょうか。