冬の味覚の王様といえば「ズワイガニ」。
その中でも全国的に有名なのが、福井県が誇るブランド蟹「越前がに」です。
しかし、よく耳にする「ズワイガニ」と「越前がに」……実は同じ種類の蟹ということをご存じですか？
本記事では、名前の違いから産地・味わい・見分け方までをわかりやすく解説し、本場・福井で【本物の越前がに】を選ぶコツをお伝えします。
越前がに＝ズワイガニ？名前の違いは？
「越前がに」は、ズワイガニの中でも≪福井県で水揚げされたオス≫のことを指します。
つまり「ズワイガニ」という種の中のブランド名が「越前がに」というわけです。
同じズワイガニでも、産地によって呼び方が異なります。
| 地域 | 呼び名 | 特徴 |
| 福井県 | 越前がに | 皇室献上の伝統あるブランド黄色いタグが目印 |
| 石川県 | 加能ガニ | 青いタグが目印 |
| 京都府・兵庫県 | 松葉ガニ | 山陰地方を代表するブランド |
| 鳥取県 | 松葉ガニ | 甘みと身質の良さが特徴 |
福井の「越前がに」は、全国で最も歴史のあるブランドであり≪唯一、皇室に献上されている蟹≫として知られています。
ブランドの証「黄色いタグ」
越前がにを見分ける最大のポイントは≪足につけられた黄色いタグ≫です。
このタグは、福井県内の港（越前・三国・敦賀・小浜など）で水揚げされた
正真正銘の“越前がに”であることを証明するもの。
タグが付けられるには、以下の条件をクリアする必要があります。
- 福井県内の港で水揚げされた雄のズワイガニであること
- 一定の大きさ・品質基準を満たしていること
- 各漁港の検査員による確認を受けていること
つまり「黄色いタグ付き＝ブランド認定済み」
お土産やお取り寄せで購入する際は、このタグを必ずチェックしましょう。
※画像は越前ガニ＋セイコガニ
味・食感・香りの違い
越前がには、他県のズワイガニと比べても「甘み・旨味・香りが際立つ」と評判です。
その理由は、日本海＆越前沖の環境にあります。
- 深海の栄養豊富な海水が流れ込む好漁場
- 冷たい潮流が蟹の身を引き締める
- 漁港から近い漁場で、鮮度が落ちにくい
このため、茹でたときの香りが芳醇で、身はぎっしり、甘みが強いのが越前がにの特徴です。
越前がにの見分け方
市場や通販で蟹を選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
① タグの色をチェック
黄色＝越前がに。青タグや赤タグは他県ブランドの可能性があります。
② 甲羅の色・艶
新鮮な越前がには赤みが強くツヤがある甲羅。
乾燥や、くすみがあるものは鮮度が落ちているサインです。
③ 足の数と身の詰まり
足が揃っている個体は流通管理が丁寧。
持ち上げたときにずっしり重みがあるものを選びましょう。
④ 加工・茹での状態
「茹でたて」「生冷凍」「ボイル冷凍」で味が異なります。
お歳暮やギフトなら、色と香りが引き立つボイル済みのタグ付きが人気です。
本場・福井で味わうならここ！
福井県内では、越前町・三国町をはじめ各地で“蟹街道”が賑わいます。
特に11月〜3月のシーズン中は、漁港周辺の旅館・食事処で
「越前がにフルコース」や「セイコガニ丼」が楽しめます。
また、越前がにの魅力を学べるスポットとして
「越前がにミュージアム」（越前町）もおすすめ。
漁の映像や蟹の生態展示など、家族連れでも楽しめる体験施設です。
出典:googlemap
お取り寄せで失敗しないポイント
近年はオンラインで「越前がに」を購入できるようになりましたが、
通販で失敗しないためには以下を意識しましょう。
- 福井県内の正規認定業者から購入する
- 「タグ付き」「漁港名明記」の商品を選ぶ
- 評価・レビュー・発送時期を必ず確認
越前水産では、漁港直送のタグ付き越前がにを丁寧に発送しています。
鮮度を保ったまま、茹でたての味をご家庭でお楽しみいただけます。
まとめ
- 越前がにはズワイガニのオス（福井産）で、黄色いタグがブランドの証。
- 他県のズワイガニに比べ、甘み・香り・旨味が濃厚。
- 鮮度・タグ・重量感をチェックすれば、失敗しない。
- 本場の福井で食べるなら、越前町・三国町がベスト。
冬だけの贅沢な味覚「越前がに」。本場の漁港で味わうもよし、自宅でゆっくり堪能するもよし。
ぜひ今年は≪本物の越前がに≫を味わってみてください。
